ステレオサウンド誌の186号が、発売です。

特集は、
欲しくなる理由、使いたくなる理由
<<<評論家11人のオーディオコンポーネント選択術>>>
と
最新プリメインアンプ注目モデル徹底試聴
です。
当店広告は317ページの上段です。
前回のブログでは、ALTEC系のユニットが好きな理由について簡単にお話したと同時に、その理由のひとつとして、人の声を再生させたときの正確さや、その質感の表現力の高さが、結果として音楽を再生させたときも絶妙な音色で奏でてくれるため、このような方向性を持ったユニットが私の好きなユニットでもあります。
そんな私のオーディオの方向性を決定的にしたのが、以前もお話したようにDIATONEのP610前期型との出会いだった事をお話したと思います。

オーディオには興味はあったものの、元々それほど強い関心を寄せるものではありませんでしたが、オートバイで大怪我をして、しばらくの間オートバイに乗る事ができない状態だったため、その穴埋めにとオーディオをはじめたのがきっかけです。
それが泥沼?への入り口になるとは・・・
私がオーディオを始めた当時私は何の知識も情報もないので、とりあえずFMレコパルを買ってきて読んでいました。
その頃の各メーカーが力を入れていたのは、ハニカムコーンやカーボン張りのウーハーなど、新素材見本市のオンパレードでした。
そして30センチクラスの3ウエイスピーカーといえば、当時のFMレコパル愛読者にとっては憧れの世界です。
当然FMレコパルなんて読んでいた当時の馬鹿な私も例に漏れず、そんないい加減な洗脳にどっぷり浸かっていたものです。
そしてその頃頻繁に出入りするようになったオーディオ店で、P610をとにかく試してみればと何度も教えられたものの、FMレコパルで洗脳された私の頭の中には、紙の振動板でしかも口径だって16センチ、テレビの付属品のスピーカーみたいな陳腐で貧弱な外見は、どう見たって偉そうになんか見えません。
当時の私にとっての憧れは、新素材見本市の30センチクラス3ウエイが最も凄いものだと信じていましたから、当時あった38センチクラスのハイエンド機器でさえ、値段ばかり高いだけの、ただの見栄っ張りの道具でしかないと信じていました。
そんな中でしたがたどり着いたのがTRIOのLS1000です。

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中古品で手に入れましたけど、もう最高だろう!!と思って聴いていたのですが・・・・
何かが違う?
どこかがおかしい・・・
いや、気のせいだ!と自分に言い聞かせるものの、結果的に私の求める世界とは、事実はまるで違っていたのです。
そんな中で次に手に入れたのが、泣く子も黙る世界的超有名ブランドJBLです。

D130と075の2ウエイというシンプルな構成でしたが、今までと違う38cmクラスの大口径ユニット。
しかもバックロードホーンという、一般的ではないエンクロージャー形式。
もうFMレコパルの洗脳なんて一発で解けていました。
そして世界最高のJBLサウンドを目指すのだという意気込みで、ネットワークをあれこれいじくりまわしたりしていたものです。
もう気分的には上級者で、市販の3ウエイシステムなんてヘッポコだなんて思うようになっていました。
ところでそのJBLサウンドでしたが、かなり個性が強い音とはいえ、とても魅力のある音がしていました。
トリオのLS1000のドロォ~ンとした低域とは異なり、バンバン!ガンガン!とバックロードらしい切れ味の良い低域を響かせますし、075のどことなく突き刺さるような高音域は、レンジ感こそありませんが、リアル感を伴う高音域を聞かせてくれました。
もうこのままJBLマニアになろう。
そう思い込むほど入れ込んでいたのも事実です。
しかしそこに悪魔のささやきが忍び寄ってきました。
そんな自慢のJBLサウンドを楽しんでいるとき、たまたま訪れてきた後輩が、近所のリサイクルショップにP610の中古が置いてありましたよの一言を聞いてしまったのです。
別に本気で使う気もなかったのですが、とりあえずオーディオマニアの端くれだから、とりあえずそのP610手に入れたのです。
当時のP610は後期型にモデルが変更されていて、対入力の向上や周波数帯域の拡大など、前期型から大幅なモデルチェンジを受けていました。
しかし私が手に入れてしまったのはどうやら古い前期型のようで、それを知ったときは少し残念に思えたものの、結果からすれば、それが今の私を形成する大きな転機だったのは間違いのない事のようです。
とりあえずP610のサウンドとはどのようなものか、聴いて見なければ始まりません。
部屋の中には発砲スチロールの板の端切れがあり、そこに穴を開けてP610をセット。
そして段ボール箱にガムテープで貼り付けて、簡易エンクロージャーで鳴らしてみたのです。
・・・ばかな・・・そんなはずはない・・・
そのとき試聴のためにかけたジャンルは、古い録音のジャズでした。
JBLならジャズがという事を聴いて、その頃ジャズのアルバムを良く聴いていましたから、それでJBLのD130と比較試聴していたのです。
しかし、あれだけ気に入っていたJBLのサウンドが、見るも無残なダンボールに入れられたボロのP610前期型の音の質感に、まるで歯が立たないのを知った時、P610の実力の本当の意味を体験したのです。
その後本格的に鳴らそうと平面バッフルを製作しましたが、それがJBLの脇に立てかけてあるのが画像から確認できると思います。
さてそのようなわけでP610にはまり込んでいく訳ですが、長くなってしまいましたので今回はここまで。
次回からP610の魅力についてお話をしたいと思います。
以前にご紹介いたしました半地下室のオーディオルームの
ルームチューニングがかなり快調との事で、
又お写真を撮影させて頂きました。





アコースティックコンディショナー[RWL-3] <文字クリックで詳細見れます>
このRWL-3の特注の縦長タイプを 大量に スピーカー周りにセットされてます。
物の見事な音です。輪郭くっきりの抜群の定位感です。
確かにこのルームコンディショナーは高額ですが、
部屋を作り直す事を考えれば、安価です。
効果も抜群です。
当店にデモ機ありますので、
見にいらっしゃって下さい。
今回は、最近問い合わせの中でも比較的多い事なのですが、AudioNirvanaのフルレンジユニットには、アルニコマグネット、ネオジウムマグネット、フェライトマグネットの3種類の磁気回路を持つユニットがあるのですが、それでどれが音がいいの?というような質問が多く寄せられます。
AudioNirvanaの場合、3インチ~15インチという口径別でも音の違いがあるわけだし、同軸2ウエイタイプもありますから、同じオーディオニルバーナのユニットだからといって、どれもが同じ音というわけにはいきません。
今回はそのような中で、マグネットの違いによる音の傾向の違いについてお話をしようと思います。
さて昔からオーディオを趣味にされてきた方にとって、音に良いユニットの代名詞として言われている磁気回路はアルニコマグネットの磁気回路になります。
大昔はほとんどアルニコタイプの磁気回路のユニットが主流でしたが、原材料のひとつでもあるコバルトの価格高等に伴い、多くのメーカーが価格的に安いフェライトマグネットへと移行してしまいました。

この流れはオーディオマニアに人気の高いブランドでも同じで、JBLやALTEC、TANNOYなどの人気ブランドもその例に漏れず、軒並みフェライトマグネットモデルへと移行した経緯があります。
しかし市場は正直なもので、磁気回路のスペック上はアルニコマグネット時代と変わりがないか、中には優れたスペックのものもありましたけど、実際に音のよさを感じるのはアルニコマグネットタイプのほうで、そのあたりが人気を二分する流れとなった事もあります。
さてそれでは一体どのように音がいいの?というような話をしたいと思います。
それではまずはじめにアルニコマグネットタイプについてお話をします。

アルニコマグネットの特徴のひとつに、透磁力という磁気抵抗の少なさがあります。
これは磁力のスムーズな流れを意味し、トランジェント特性や制動性に優れ、緻密で繊細な表現力を得意とし、つややかな音色を奏でるところから、そのあたりが昔から音のよさとして評価されてきたところです。
またフェライトマグネット型のような外磁型ではなく内磁型となるため、外部に対する磁束もれも非常に少なくなります。
一般的に総磁束や磁束密度という表記でスピーカーの磁気回路のスペックが現されますが、これが意外と落とし穴で、これを見れば磁気回路のおおよその性能の見当はつくものの、これが優れているからといっても、必ずしも音が良いスピーカーと限らないところがオーディオの難しさです。
さてそのようなアルニコマグネットですが、やはり永久磁石のスピーカーとしては、音質的に優位なのは間違いありません。
ホールに漂う空気感や、楽器や声が震わす微細な空気の振動の表現力など、このあたりに透磁力の優れた面が現れやすいようです。
そのためジャズやクラッシックを中心としたアコーステック楽器の音の質感や、ボーカルの艶やかな声などの表現力にも優れていますので、このようなジャンルを中心に音楽をお聞きになる方にはお勧めといえます。
もちろんアルニコマグネットだから必ずしも音がいいというわけではなく、振動板との相性など、音質を決定する要素はほかにもたくさんありますので、これはひとつの傾向として捕らえてください。
アンプやケーブル類などに固有の個性が少なく、ソースの音を自然に表現できるシステムとの相性がいいのも特徴で、音源の音を原音に近い状態で聞きたいという場合にお勧めできます。
さて次はオジウムマグネットです。

最近高性能スピーカーにこぞって採用される事が多いこのマグネットは、永久磁石最強といわれる強力な磁気回路が特徴です。
そのためアルニコマグネットやフェライトマグネットと比べても、小型でシンプルでありながらそれ以上の強力な磁力を発します。
音質的には音をくっきりと際立たせたメリハリを感じさせる音質が特徴で、超強力な磁気回路が織り成す音の傾向としては、ややアップライトな傾向を示す事から、相対的に鮮やかな音色に聞こえます。
たとえばオーディオ店などでの試聴をした場合、一番目立ちやすく聴き取り易い音色傾向を示すのも特徴で、多くの方にとって目立つ音を示す傾向があり、また良い音として感じやすいものといえます。
アンプなどの他の機材の音色がややソフトな音の傾向の場合、それらを改善するための手段としてもお勧めできますし、とにかくくっきりとした音色が好みの方にもお勧めできます。
エネルギッシュで切れ味がいいので、近年録音された音楽ソースとも相性がよく、たとえばAKB48やモモクロZみたいなアイドルものだってゴキゲンに鳴らしきる事もできます。
また音響環境の良くないカーオーディオの分野でも、音質改善の秘策として、ネオジウムマグネットのユニットはお勧めできます。
ただアルニコマグネットと比較した場合、音の際立ち感は優れているものの、繊細な空気感やホール感のような微細な表現という点では、わずかに及ばない面があります。
これは透磁力という点ではアルニコマグネット及ばないところが音として現れてくる面かも知れません。
さて最後にフェライトマグネットのモデルについて。

フェライトマグネットモデルは、比較的低価格ユニットにも数多く採用されている事から、一般的に最もなじみのある時期回路といえます。
薄いドーナツ型のマグネットが特徴で、外部の磁性体に反応するなど、外部への磁束漏れも非常に大きい磁気回路です。
それに磁気回路のスペックとしてみた場合、他の磁気回路に見劣りする事はありません。
さてその音の傾向ですが、フェライトだからといって絶対悪いというわけではありません。
アルニコマグネットが繊細にチューニングされたレーシングエンジンだとすれば、ネオジウムマグネットはターボやスーパーチャージなどの過給機でブーストされたような傾向で、フェライトマグネットといえば、大型マグネットの場合は大排気量エンジンのようなものかもしれません。
繊細さやしなやかな表現力はアルニコマグネットに及びませんし、クッキリとした際立つ音が得意というわけではありませんけど、大型フェライトマグネットの場合、力強さや馬力感を感じさせる傾向になります。
しかし最大限の特徴は、なんと言ってもそのコストの安さではないでしょうか。
オーディオマニアの誰しもが、微細で繊細な表現力まで求めるわけではありませんし、切れ味鋭くクッキリとした音色でなければならないというわけではありませんから、現実的にフェライトマグネットの音で十分という方も意外と多いのではないでしょうか。
もちろん音を決定付けるのは磁気回路だけではありませんし、振動板やエンクロージャーなど他の要素も比重が大きいし、アンプやケーブル、音源となるソースの音質などを考えると、磁気回路の違いは総合的な音の一部でしかありません。
たとえばAudioNirvanaの場合、その口径の違いでも音の傾向も大きく異なってきますので、どのよううに音楽を聴き、どのような音を求めているのか、それによってその選択肢が変わってくるものです。
今回磁気回路の違いによる音の傾向について話しましたが、磁気の専門家からすれば異論が出る事もあるかもしれませんし、マニアの方によっても、その捕らえ方に違いがあるかもしれません。
だからこれは音がいいとかあれは音が悪いなんて話はしません。
その求める要求を満たす事ができれば、どんなシステムだって世界最高のものになるものです。
と、ついつい話し込んでいるうちに長くなってしまいましたので今回はここまで。
また次回楽しい話をしたいと思います。
当店の新製品オリジナルウッドホーンについて
もう少々お知らせいたします。

ホーン材質は米松合板の鳴きに似ている
カラマツ合板です。
お安く設定するために、塗装はかけてませんが、
木肌と木目綺麗なので、未塗装でも、結構見られます。
お好みによって、お買い上げ後に好きな色に塗装してください(塗装した方が音の滑りこみはいいです)

後面は、このホーンの特徴である、90度角のサービスエリアに設定しておりますので、
タンノイオートグラフのように、部屋のコーナーに、
ピッタリ設置いただくと、床と壁面2面がホーンの延長として、大型ホーンの様に
仮想的に延長される構造です。
このホーンは低音ホーンとしての使い方となるために、
カットオフ以下の周波数までホーンロードの効果を得るため、
コニカルホーンを採用させてます。
このコーナーの設置の場合は、おおよそですが3ウエイのブックシェルフスピーカー程度の
床を開けてくださればOKですので 4.5畳位のお部屋で十分なオールホーンスピーカーに
たどり着くことが最大の長所です。
上の四角いボックス状の物は、4つの役割となります。
1・ツイーターのテーブル
2・ユニット背面の音がホーンの音に干渉させない為の消音
3・ユニット背圧を利用した空気圧調整
4・マグネットのロック
です。


ユニットは20cmフルレンジです。
デイトンオーディオのネオジウムマグネットユニットを採用します。
オールホーンが売りですので、
小型のホーンドライバー(35パイ振動板)と
ホーントゥイーターにてセットしてます。
<注ホーンスタンドとコンデンサーは写真と変更になる予定です>

20cmユニットはある程度絞りかけないと音圧アップができませんので、
長方形にカットした喉元になります。
100×135ですが、ユニットが変更されてもっと絞りをかけてみるのもよい場合あります。
寸法図です。

基本販売スタイルは、3ウエイで組んだ状態でペアにての販売となりますが、
他のツイーターやドライバーや20cmつけてみたい方に
部分販売も行います。

価格設定は、出来るだけボックス物のスピーカーのユーザー様に
一度はオールホーン(特に100-1000hz部の周波数がホーン)を
取り組んで頂きたいのが、最大のコンセプトですので、
3ウエイ
ウッドホーン+20cm+ホーンドライバー+ホーンツイーター+ネットワーク
ペア¥140000
2ウエイ
ウッドホーン+20cm+ホーンドライバー+ネットワーク
ペア¥120000
ウッドホーン+20cm
ペア¥100000
ウッドホーンのみ
ペア¥69800
となります。
デッドニングや塗装はお客様にお任せで好みに応じて、
購入後行っていただければと思います。
試聴機はすでに用意しておりますので、
是非ともご来店お待ちしております。
何とか20cmオリジナルの
ウッドホーンシステムが、発売スタートできそうです。

最後の音だしの確認です。
このウッドホーンは下三角部の空洞に
砂利を詰めてデッドニングできますが、
実験しておりませんでした。
おおよそ想像できましたが
板の鳴きをほどほど止める意味と、
ユニット上の為、上ほど重いので、転がる事はあり得ませんが、
下思い方が安定はいいはずです、
テスト試聴結果やはりで、低音好きな方は
抜群にいいです、音圧も片方行ったら上がっているので
音像が片寄りしました。
もうあと1歩で発売です。
価格等も決定してます。
宜しく当店ホームページ御覧になっていてくださいますようお願い申し上げます。