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デジタル信号の大敵クロックジッター その3

前回はデジタルケーブルや光ケーブルを変えると音が変わる理由に、クロックジッターの増大があることをお話ししました。

今回もその続きのお話をしようと思います。


さてそもそもクロックジッター対策を施すとしても、製品に使用されているクロックそのものの性能が低い場合、思ったほどの効果が得られにくいことがあります。

下記測定データーは粗悪なクロックのデーターになります。

11025kHzc.jpg
(フィデリックス測定参考データー)

両サイドに山が出るほど過大なノイズも出していますので、再生時に当然問題点となります。


次にオーデイオ用として使用されることの多いクロックの測定データです。

11025kHzb_201409271623200e8.jpg
(フィデリックス測定参考データー)

両サイドの山のノイズ成分が消え、裾野は多少広がりを見せているものの、上のクロックと比較したら遥かに低ノイズです。

この裾野の広がり部分がクロックジッターになりますが、レベルの低い所の広がりになりますので、聴感上は良好な結果になると思います。


次にエレックスデモ機にも使用しているDAC、フィデリックスのカプリースI2S<文字クリックで詳細見れます>
に搭載されているクロックジッターです。

11025kHz.jpg

P1000691a.jpg


両サイドに広がるノイズレベルも低く、裾野の広がりも少なく、ダイナミックレンジの確保とジッターの少なさが測定データーからも読み取れます。

このクロックは、データー測定と試聴を繰り返し選定されたクロックだそうです。

このようにクロック性能の良し悪しによっても、ジッター量に違いがあるのが現実です。

そのため音質に拘ったCDプレーヤーやDACなども、高性能なクロックを厳選して採用するのでしょう。

中には、より高性能なクロックへ載せ替えてしまうという方もおりますが、当然大きな効果は期待できるものの、難易度の高いバージョンアップとなります。


今回のお話ではクロックの性能差によるジッター量の違いについてお話ししましたが、クロックの精度とノイズの発生状態が、音質に大きな影響がありそうだという事を少しはご理解いただけたかと思います。

クロックジッターを発生させる要因は、クロックの性能だけではないのは前にもお話しましたように、電源ノイズや振動、他のクロックの影響やS/PDIFによる同軸や光の伝送なども発生の要因になります。

そのため元の音源であるCDプレーヤーやCDトランスポートなどの機器で発生するクロックジッターや、伝送などで増大するクロックジッターなどは、高性能なクロックを搭載したDACで信号を受けてもジッター量を減少させることはできません。

つまり元々多いクロックジッターは減少させることはできないため、プレーヤーなどの音源は、できるだけジッター量の少ない状態で信号を送りたいものです。

だから高性能なクロックが採用されているDACだからといって、手放しでは安心できない事もありますね。


という事で今回はここまで。

また次回このお話の続きをしたいと思います。

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