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ダイヤトーン(三菱)ユニット

本日面白いスピーカー入荷いたしました。

ということで少々コメントいたします。


日本製品のスピーカーで、JBLやアルテック級の超有名な名機といったらもうこれしかないでしょうか?


ヒット作は多々ございますが、これほど語り継がれたスピーカーというのは他になさそうです。

610.jpg

ダイヤトーン(DIATONE)P-610MB+KB-610MT
文字クリックで詳細見られます

これは三菱社のP-610の再複刻モデルですが、現在その希少性から少しプレミヤ価格になっているようです。

最原型はもっとさかのぼりますが、

p-610a.jpg

P-610A&B
(Aは16オームでBは8オーム)

16cmフルレンジで、
スポンジの平たいエッジで、手すきのコーンだったと思います。
アルニコマグネットです。

これは三菱電機の社員研修に作成された程の、三菱の看板商品です。

後に

p-610da.jpg

P-610DA&DB
として復活いたしました。
基本部品は旧モデルと同じですが、少し仕様変ってます。

ウレタンのロールエッジとセンターキャップ下に金属ドームついてます。
ガスケットも良くなりました。

私のスピーカー自作暦の第1号機でもあります。

またフェライトタイプのP-610FA&FBも同時発売されましたが
こちらのモデルは作れば作るほど赤字になっていたらしいです



P-610の親玉で

2s-305.jpg

2S-305 という機種がシステムで出ておりました。

これが超ロングセラーで、1990年代の前半まで製造されてます。

一見電蓄みたいですが、木目調がとてもシックでルックスに惚れている方も沢山です。

NHKモニターとして採用された事はよく話題に上りますが、実は全ラジオ局のスタジオモニターは全てこれでした。

確かBTS規格という検定を取れた数少ないスピーカーだからだったと聞きます。


この2S-305の搭載30cmウーファー、PW125はまさにP-610の特大バージョンです。

pw-125.jpg

P-610と少しちがうのは、ウレタンスポンジがエッジに使われているように見えますが、エッジはフィックスドタイプで、スポンジはその上に取り付けてあるだけです。

コーン裏はしわしわで、ノンプレスタイプ、取っ手がついていて交換すぐ出来るようになってました。


私知る限りで量産30cmはこれが最高のユニットと思ってます。

特にアコーステック楽器などの生々しいリアルな質感の表現など、現代のスピーカでもこれを超えるものは極わずかしか存在しないとさえいえます。

是非チャンスあったら聴いてみてください。

ワビサビぽい、懐かしい音色しますよ。



さて上記に記載しましたように、P610は私がはじめて購入したユニットです。


実は悪しき先輩が初期タイプのp610を平面バッフルで鳴らしていて、とりあえず勉強のために買ってみたらという事が始まりでした。


悪しき先輩もP610を平面バッフルで使う前に、JBLのD130で組んだ大型のバックロードホーンを自信満々で鳴らしていたのです。


そんな時近所のリサイクルショップに置いてあったP610を購入し、とりあえず鳴らしてみようと段ボール箱に入れて鳴らしたそうです。


そうしたら何度聞いても段ボール箱のP610の方が質感の非常に高い音がして、その後JBLを手放してP610を平面バッフルで鳴らしていました。


フルレンジユニットですのでローエンドのエネルギー感など無いし、きらびやかな高域も出ません。

それにもかかわらず密度の濃い繊細で質感の高い音質とそのバランスのよさは、既存のマルチユニットの再現性を大きく凌駕してしまうものがありますね。


見てくれは貧弱で古めかしく、たとえ所有していても友人知人に自慢できるものではありませんが、綺麗でかっこよく、とても凄そうなスピーカーシステムを一発KOしてしまうのは、ある意味痛快かもしれません。



ダイヤトーン純正箱入りのP610は人気商品ですので、是非早めにお店に来て視聴してみてください。


でも皆様のお宅の立派なメインスピーカーが、サブシステムになってしまうかも?

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