<音速>という事ご存知でしょうか?
まずスピーカーのボックスに、材木(ほとんどが合板かパーチクルボードかMDFです)
ユニット購入したら、ホームセンターにそれ急げで、
ベニア板買って来てしまいます。
なぜなら材木使うことに疑問が無いからです。
確かに米松合板やシナ合板は、鳴きが良いと私も思いますが、
それを利用するのがテーマなら合格ですが、
鳴きを止めたい考えの場合は違ってます。

この表の様に
音速の早い4000m/s以上の材木ありますが、
あくまで無垢材であることと、木目方向に平行の音速です。
つまり合板やパーチクルボードは木目が縦横ないので
表数値の25-50%はダウンします。
音速早いと何が良いのか?
それはスピーカーユニットの振動エネルギーが100%振動板に放射エネルギーとなれば問題なしですが、
フレームやマグネットに振動が残ります。
その振動はボックスに当然乗り移ります。
さあここからが音速の問題です。
この振動は、スピーカーの音色に利用するならそれでよいのですが、
それが床や壁、さらに発展して、プレーヤーに入ったり、
最悪は元の振動板に返します。
これでは何の為に振動板が、音作ったのか意味なくなります。
そこで音速が早いほど、その部材は自分の振動を他者に伝えずに空中放射してくれるのです。
ということで金属やプラスチックのボックスが最近増えた理由かも知れません。
では木材以外の材料見てみましょう。
候補者は
アルミ<5200>
ベリリウム<8400>
ガラス<5000-6000>
花崗岩<6000>
水晶<5400-6200>
となります。
非磁性体で、加工性よく、安定供給性、安価、安全性で取ると
アルミはよさそうです。
ですのでメタルコーンスピーカーは圧倒的にアルミ製が多いわけです。
ツイーターダイヤフラムにベリリウムを使うのは、
この音速の速さを利用しているのですが、
硬くもろいのと、毒性のため小型で少量ですむ為です。
この音速は実は、レコードプレーヤーやCDプレーヤーやアンプにもいえます。
トーンアームやターンテーブルは、なんとなくスピーカー同じですので解り易いですが、
アンプ等電気通る部分もコードやトランジスタ、抵抗、コンデンサー、トランス等も
強い瞬間電気通すとブルブル振動します。
これが他の電子パーツに乗り移らないような対策も効果あります。
アンプ類のパネル等は無意味にアルミ製な訳ではないのです。
この音速表は、スピーカーやアンプのベース材にも有効ですので、
とりあえず、インシュレーターのみでも多種素材で実験してみてください。
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