当然商品性質上メンテナンスや修理も必要ですが、次のオーナー様が家に持って帰ってからうれしいと思って頂くためには、できるだけ新品に近い見栄えを出すためにクリーニング作業というのが付きものです。
これなど中古車屋さんではおなじみの光景ですよね。
さて皆様が楽しむ上で、オーディオマニアの方々の中には、装置を滅多に使用しない理由の中に「ちょと外観が汚ないから・・・」なんといった事も有るかもしれませんね。
また当店には限りませんが、皆様が買取や下取りや委託販売に出される時に、元箱や取り説、付属品あるとGOODな評価になります。
しかし!汚れやホコリまみれですとザツな扱いされたとみられてしまい、査定などの評価が下がる事もありますね。
そこで手放す手放さないに限らず、皆様の製品をかわいがる意味もございますので、今一度自分で出来るレストアを行なってみてはいかがでしょうか!?
もちろんアンティークオーディオのユーザー様ならもっと良い方法を知っているかとも思いますので、その節は是非そのテクニックを御教授頂ければ幸いです。
ということで今回は、まず始めとしましてアナログレコードプレーヤーの<アクリルダストカバー>のクリーニング方法についてお話したいと思います。
これはどうしてもオーディオラックの一番上になる機材になりやすく、その為一番汚れ易いものなのです。
しかもつい小物をカバーの上に置いてしまうので、表面上にクモリや擦り傷、ひどいのはチョウツガイ付近にヒビまで出来てしまう事すらもあります。
特にスモークが無い透明タイプの場合はこれが目立ちます。
<写真1>

そこでまず手始めに食器用の中性洗剤で、スポンジを利用して軽く洗います。
普段はこれだけでもその効果が結構違います。
ここで使用するスポンジですが、食器用の物でもかまいませんが、塗装面に傷を付けにくい洗車用スポンジもお勧めですよ。
<写真2>

綺麗になったところで気になるのが薄い擦り傷などです。
擦り傷落としは研磨剤を使用して行います。
そこではじめにピカール等で研き込みます。
もっと深い傷はハミガキ粉も少し混ぜると良いかもしれませんね。
しかし表面上の傷といっても、光に通すとわかるような薄いものから、明らかに鋭利な物で付いた深い傷など様々。
ピカールなどで落ちない深さの傷は、耐水ペーパなどを利用し研磨ということもあります。
また逆にピカールでは余計に曇りが出ていまうような場合、さらに粒子の細かい研磨剤を利用します。
たとえば塗装面の最終仕上げ用の研磨剤であるとか、貴金属用の研磨剤なども粒子がさらに細かくてお勧めです。
研磨に関しては理論が通りにくい世界でもありますので、とにかく経験してみるしかありません。
特に重点的に前面を徹底的に行なうと良いかも知れませんね。
天板側面は汚れやクモリは以外と目に付きませんので。
<写真3>

軽度の擦り傷や、最終研磨には自動車用のボディー水垢落としもいいですよ。
<写真4>

そして最後にカーワックスをかけます。
これが以外と良いのですよ。
擦り傷が取りきれてなくても(場合によってはヒビも)全体がテカッと光り一瞬反射した模様に感じます。
それとお持ちの方なら車用のコーティング剤も良いですね。
こちらの場合表面皮膜も強くて長持ちしますし、薄い擦り傷まで埋めてしまうので一石二鳥ということもあります。
<写真5>

ワックスや研磨剤の残りカスが角に残ったら歯ブラシで軽くこするかツマヨウジで取ります。
<写真6>

プレーヤーにとりつけた状態ですが、実際にクモリあってもワックスのテカリで意外と透明に見えますよね。
もちろんこれ以外に裏技もあるのでしょうけど、今後も次々とメンテナンスやクリーニング方法をご紹介いたします。
もし皆様の方でもっとすごい裏技があったら、ぜひコメントください。
またご質問やご意見等ございましたら、気兼ねなくお問い合わせHPのメールフォームよりお送り下さい。
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