当店のデモ機について
しったかぶりの、ウンチクを少々解説いたします。

シーメンスコアキシャルのユニットです。
皆様はご存知かと思いますが、
このユニットが大きなヒントになっております。
スピーカーユニットは、永久磁石の磁界にある
電磁石に電気流すことによって振動板を揺さぶる構造です。
コーンは前後に往復運動いたしますので、
コーン前とコーン後の空気抵抗は1:1が理想となります。
平面バッフルや後面開放型が、ボックス型より有利な環境と言えますが、
それだけで前後の空気圧が等倍に出来るのか?と
なりますと、現実にそうは、できません。
ユニットは後面に障害物がハダカでもあるのです。
フレームとマグネットが存在しているからです。
上記のこのユニットは、非常に的を得ております。
前の金属のカバーの穴の開放面積が、
フレームと磁石に塞がれている面積と同じになっています。
(実際はコーンのすり鉢の向き違うので100%同じで良い訳ではないのですが)
つまりこのユニットはボックスで使う物でなく、平面バッフル専用の構造なのです。
最終的に良かったか、悪かったかは別として、物理の原理でそうなるのは確かです。

そこで、もう一つの方法として、フロントホーンとしたのは、
コーン前の音に空気圧かけて、ホーンに流れ込む音の流速アップの効果は
とても大事なのですが、
前を絞る事によって、シーメンスの様に、空気圧の等倍化も兼ねているのです。
ですから後部分はボックスで囲う必要がございません。
そこから漏れた逆位相音はホーンのフレアーが一種の平面バッフル効果も兼ねてますので
周り込んでもかなりの時間差がありますので
さほどの問題は出ません。
この原理は、スピーカーの前にあった音楽再生装置の
蓄音機が、この状態になっていて、
サウンドボックスの前は当然ホーンですが
裏面はシーメンスのように穴の開いた保護カバーがついてます。
こうすることによって、スピーカーの振動板はストレスが少なく電気の信号に
素直に動きをかもしだしてくれるのです。
近い構造にアルテック社の銀箱(612ボックス)も実は
バッフル面に細工してあり、円形のコーンに対して
ほぼエッジが隠れる程度ではありますが絞ってあります。
この絞りなのですが
前に遊びで作ったミニホーンですが

ホーンのど元が縦に強く絞り込んでます。
こうしますと、音の広がりは横方向に広がります。(特に高い周波数ほど)
その隣の
JBL社の2405ツイーターのホーンも縦絞りなのも同じ理由です。
補足ですが、空気圧と同様にですが
コーンの質量とボイスコイル+ボビンの質量も同じが良いらしいです。
もし、お手持ちのユニットがハダカでございましたら、
一度後開放で前に絞りだけつけて聴いてみては如何でしょうか?
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