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YAMAHA MC100 カートリッジクリーニング

前回のブログでは、YAMAHAのGT2000に搭載されているYSA-2というピュアストレートアームの軸受けに関して、小改造のテスト直前まで話したところ、軸受けのボールベアリング球を紛失してしまい、現在専門の問屋へ発注したところまで話しました。

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ベアリング球が届くまでアナログ再生はお預けという事でしたが、やはり我慢ができなくなり、どうにかアナログを再生できないかと考えたのです。



そういえば押入れの中に、生前母が使用していた古いSONNYのプレーヤーがーある事を思い出しました。


早速引っ張り出してみると、いかにも安っぽい作りのへなちょこプレーヤーが出てきました。


昔のシステムコンポに付いてきそうなその安っぽいプレーヤーですが、駆動系は当時の主流であったダイレクトドライブではなく、当時安物のイメージが強かったベルトドライブのプレーヤーです。

これは使えるかもしれないと思い、早速再生できるように準備を始めてみました。


見ればカートリッジも付属しています。

オーディオテクニカのMMタイプのカートリッジです。


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しかしうちのプリアンプのフォノ回路は、音質優先のためMC専用のフォノ回路のため、MM型のカートリッジは使用できません。

GT2000についているYAS-2のアームに取り付けられたシェルターのカートリッジを外すのもちょっと面倒ですし、他に何かないかとジャンク箱を物色していたらシェルターの入っていた箱が出てきました。

中を開けてみると、以前メインに使用していたYAMAHAのMC100というカートリッジが入っていました。


当時YAMAHAのカートリッジは繊細な音のものが多かったのですが、美しい音色とレンジ感や繊細さは魅力でも、どことなくパンチ力や切れ味が弱く感じられたのですが、このMC100は他のモデルと違いメタルボディーを採用し、テーパー状のベリリウムカンチレバーの織り成す音は、その切れ味の鋭さやパンチ力も備わり、非常に分解能も高いコストパフォーマンスに優れたカートリッジでした。


発売間もない頃に手に入れたのですが、あまりにも素晴らしい音のよさにつられ、頻繁に聞いていたものです。


そのような事もあって、いい加減音質も切れ味やレンジ感、そして繊細さも新品の頃に比べれば落ちてきたので、そろそろ針交換だと思い針交換を頼んだところ在庫なしとの答えでした。


その頃YAMAHAはアナログからは撤退してしまったので、意外と短命なモデルです。

とても残念に思い次のリファレンス用にシェルターを手に入れたのです。



本来ならMC100のように空芯コイルのカートリッジが欲しかったのですが、その頃選択肢は少なくなってしまい、色付けの少ない音色のカートリッジというのもなかなか見つけ難いものでした。


今までいろいろなカートリッジを所有してきましたが、どうしても重針圧系の極太の音は好きではなく、繊細さと広い音場感やレンジ感を感じさせ、切れ味鋭くスピード感が伴い、高い分解能を有するカートリッジというのもそれほど多くありません。


オーディオテクニカのAT33系などはコストパフォーマンスは悪くはないのですが、独特の煌びやかな音色もあり、DENONの103系も安価に手に入れられるものの、安定した再生は可能ですがレンジも狭く分解能も高くないため、これらも以前所有していたので却下です。


そこで当時手に入れられるものとしてシェルターを購入したのですが、上級機ならMC100を凌駕する一面を感じるものの価格は卒倒してしまうほど高額です。


そこで下のモデルを手に入れたのですけど、音の質感やパンチ力もあり、変な癖を感じさせないカートリッジです。



さて余談はさておき、出てきたMC100を見てびっくり仰天です。

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シェルターに付け替えた時、もう聞く事もないかも知れないと思いそのまま仕舞い込んでいたのでしょう。


見たら当時の汚れそのままに、まるで海底から引き上げられた沈没船のような状況です。


頻繁にスタイラスクリーナーで清掃していたつもりでしたが、とてもじゃないですがかなりひどい有様です。


とりあえず掃除をすることにしました。


といっても微小な針先の清掃ですから、慎重かつ繊細な作業になります。


そこで以前精密作業用に購入していた実体顕微鏡を使用する事にしました。


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さすがに顕微鏡で見ると針先がよく見えます。


自慢のベリリウムテーパーカンチレバーは、様々な付着物で引き上げられた沈没船のよににボコボコな表面です。


周囲も汚れがびっちり付着しています。


そこでアルコールとブラシを使い、慎重に汚れを浮かしながら落としていきます。


しかしそれでも落ちにくい固着物は、クラフトナイフの先端を使い落としました。


しつこくクリーニングを繰り返してみたら、テーパー状のベリリウムカンチレバーも見事な姿を現し、針先も鋭角に尖り輝いています。


昔は実体顕微鏡など持っていませんので、単純に針先が磨耗しているものだと考えていましたが、たぶん音質劣化の要因の大半は、このように固着して積重ねられてきた付着物が、結果として音を悪くしていたのかもしれません。


でも問題はきちんと音が出るかですね。


クリーニングも終わったので、へなちょこプレーヤーに付いていたテクニカのMMカートリッジを外し、MC100をへっとシェルへ装着しました。

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見事にベリリウムのテーパー状のカンチレバーも蘇り、付着物に埋もれ先端だけ顔を覗かせていた鋭角に加工されたダイアモンドの針先も輝いています。


そしてきゃしゃなS字アームにセットしてターンテーブルを回してみました。

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・・・・・


ストロボライトが・・・・


どうも回転がえらく遅いようです。


昔も回転が安定するまでは少し時間がかかったと思い様子を見てみましたが、やはりめちゃくちゃ回転が遅いです。


ためしの45回転に切り替えて見ると、それでも33回転の適正よりはるかに遅いのです。


速度調整用のボリュームが付いていますのでMAXにしてみましたが、それでも33回転の適性には到達できません。


仕方なくプレーヤーの裏板を外し、プレーヤー内部を覗いてみてみても原因がわかりません。


速度調整用のボリュームの基盤を外してみたところ、そこの調整用の部品が付いていたのでいじってみたところ、どうにか45回転に設定すれば、33回転の適正に調整可能になりました。


しかしなかなか回転が安定しないですね。


でもしばらくすると、とりあえず聞けるようになったのでレコードをかけてみました。


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MC100は蘇りました。

へなちょこターンテーブルにへっぽこアーム、セッティングもいい加減ですが、やはりMC100の音です。


幸いベルトドライブのため、これだけへなちょこでも安物DDプレーヤーのような音の濁りを感じさせません。


そういってもレンジ感は狭く、音の透明感も不足して、スピードも切れ味もないへなちょこプレーヤーですが、聞くに耐えないような音はしません。


なんかこのおんぼろプレーヤーを改造したくなりましたね。


回転系さえ安定すればこのターンテーブルは十分使えそうですし、アームも大幅改造を施せば面白いかもしれません。


なんて妄想描いているより、MC100はもしかしてまだまだ現役続行できそうです。


GT2000のYSA-2が復活したら、一度付け替えてもう一度あの音を聞きたくなりましたね。

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