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L Cao 6.5&8 inch Alnico 新たなフルレンジ伝説の予感 

前回私がフルレンジのよさを理解した原点に、ダイヤトーンのP610があるという話をしました。

P610A


もちろん世の中にはフルレンジユニットなど数多くあるわけで、P610じゃなければいけないというわけではありません。


現在の私といえば、P610は非常に好きなユニットには違いありませんし、それはあくまでも指標のひとつとして捕らえていますが、正直総合的なパフォーマンスで言えば、ダンボールに入れられて鳴らしているAudioNirvanaのAlnicoとは大きな開きがあります。

AudioNirvanaの場合、ちょっとクラスを遥かに超えた別次元の話になってしまい、同じ16センチだからというだけで比較するわけにもいきません。

Audio Nirvana 'Super 6.5 ALNICO'



しかし現在でもその人気が衰えないように、それだけ世界中に根強いファンがいるのは間違いなく、フルレンジユニットのひとつの指標、あるいは目標といっても過言ではありません。

それが証拠に、台湾のメーカーがP610の音を忠実に再現するために、その復刻版ともいえるユニットを熱い情熱の元作り上げたのですからね。

Valab P-610V 6.5 Alnico 



スペック的には物凄いフルレンジなどたくさんありますけど、実際にP610の優れた表現力などを本質的に超えられているユニットは意外と少ないものです。


また16センチという口径サイズからして、入門用や初心者用というイメージを持つ方も多く、意外とそのような方に喜ばれる音作りをされたユニットが大半だからなのかもしれませんね。



さて話は変わりますが、以前ブログでL Cao 6.5&8 inch Alnico といフルレンジユニットをご紹介したと思います。

L. Cao 6.5
Specification:
Power : 30W
Frequency : 58~20k (see fig. 7)
Impedance : 8 Ohm
Sensitivity : 91DB
Fs : 58HZ
Qes : 0.71
Qms : 5.71
Qts : 0.63
Cms : 1.1122mm/N
Re : 6.1 Ohm
BL : 4.37T.m
Mmd : 5.31g
Mms : 6.08g
Sd : 0.0129m2
Vas : 25.7L
Weight : 1.83 each

L. Cao 8
Specification:
Power : 30W
Frequency : 40~20k (see fig. 5)
Impedance : 8 Ohm
Xmax : 1.8mm
Sensitivity : 94DB
Fs : 55HZ
Res : 5.3
Qes : 0.78
Qms : 6.45
Qts : 0.69
Vas : 70L
Weight : 2.7Kg each


見てのとおりイエローの振動板が印象的なフルレンジユニットですが、今流行の新素材の振動板でもなければ、高級感漂うような雰囲気もありません。


しかもどこの馬の骨だかさえわからないようなブランド名。


さらにみんなの憧れ欧米製品ではなくアジア製。


これでニューヨーク育ちなんていうキャッチコピーがあれば違うのでしょうが、そんなものありませんからもうこれだけで脱亜入欧のごとく、音が悪いと一蹴されてしまうものです。


当然有名な評論家先生のご推奨もなければ、オーディオ雑誌で取り上げられる事もありませんから、一般ユーザーの方々に評判になる事はありません。

音の傾向はP610のように自己主張が控えめなところがあるため、目立つような音で鳴るわけではありませんから、P610のようにブランド力があるのなら話題にもなるのでしょうけど、なおさら地味な存在になりますね。



たとえば白い振動板のユニットといえば、メーカー製品ではJBL4312などのように一部見受けられるものの、その比率は非常に少ないものですね。

でもフォステクスやローザーのように、特殊なフルレンジユニットとして、自作派の世界になると一気にその比率が高まるものです。

同じイエローの振動板でもケブラーなどの新素材ならインパクトがあるかもしれませんけど、これはただの紙の振動板ですから、これじゃオーディオ仲間に見せても、自慢ひとつ言えないばかりか、逆に笑われてしまいかねません。



私が始めてこのユニットを見たときの印象は、和紙で振動板でも作ったのかな?なんて思うほどでしたから。


と見た目的に論評を語っても仕方がないので、今回はこのユニットの開発コンセプトについて少しお話をしようと思います。


ご覧のようにどこか懐かしさを感じる面構えですが、この振動板のコルゲーションですが、よく見るとP610と同じように円状に付いています。

$(KGrHqQOKigE12ZK,mdLBNtJ(n7ZQ!~~_3

実はこのユニットの開発者にとって、指標となる理想的なフルレンジユニットがP610でした。


そしてP610の音の良さ、表現力の高さなどを生み出す秘密のひとつとして、この独特な形状の振動板に秘密があることを突き止めたそうです。


そのため16センチも20センチもP610の振動板が持つ、緩やかなRを描く独特の形状までそっくりコピーしたそうです。

$(KGrHqIOKjIE0bGvLG2jBN,T2wU)(w~~_3

しかし基本的なコンセプトはValab P-610V 6.5 AlnicoのようなダイヤトーンのP610の再現ではなく、その良さをさらに追求してP610を超えるパフォーマンスの獲得でした。


P610のアキレス腱であるエッジは、スピード感や切れ味を感じさせ、極めて反応のよいフィックスドエッジに改められ、磁気回路もさらに強力なアルニコマグネットとし、フレームは強固なアルミ製へと変更する事で、P610の持つ音の良さを引き継ぎながら、さらにその先のパフォーマンス向上を目指したのです。


P610が持つ非常ににバランスのよう表現力は大変魅力的であり、それだからこそいまだにファンが絶えないのも頷けます。


しかしだからといって、P610一本ではどうしても超えられない限界もあります。


たとえワイドレンジを狙って大型システムに移行しても、このパフォーマンスバランスを超えるシステムを探すのは非常に困難ですし、他のどのクラスのフルレンジを探してみてもP610を超えるのはそれほど多いわけではなく、そのキャラクターが大きく異なるものばかりなのが目立つだけです。

もちろん自分好みの音色さえ出ればOKという方が多い話ですので、それに不満がなければまったく問題はない事ですが、もし熱狂的P610ファンであって、違和感を感じずにさらにハイレベルな音楽世界を再現できるユニットを求めているのであれば、Valab P-610V 6.5 Alnicoと共にL. Cao 6.5" inch Alnico またはL. Cao 8" inch Alnico のユニットは、とても魅力的だと思います。


メーカー側で指定箱のひとつとして、バスレフBOXやTQWT方式の図面も公開されており、またSEASのユニットのように、アップライトな傾向を抑えるLCR共振回路も紹介されているため、自作派の方にとっても使いやすいユニットといえるかもしれませんね。

ちなみにLCR共振回路に関しては、いずれネットワークの裏技でご紹介していきたいと思います。



という事で、実はP610の実力を超えるために生まれたユニットですが、P610ユーザーが聴いても安心できる、その見た目以上に非常に魅力的なユニットです。



では海外ではどのようなエンクロージャーで鳴らしているのか、今回はその一部をご紹介します。


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うちのダンボールスペシャルのような、ショートホーン付きのバスレフBOXです。


本来ホーンの目的を考えれば、ユニット開口部を絞り込んでいけば音圧は上がりますが、実はここが非常に難しいところで、ホーンのカーブ形状にもよりますけど、どうしても効率的にいい特定の周波数だけホーンロードがかかりやすい現象もおきることがあります。


私のところのダンボールスペシャルも開口率~50%までテストしましたが、開口部を狭く絞り込んでいくと能率もそれにあわせて音圧も上がりましたが、ホーンカーブなど様々な要素があるというものの、どうしてもロードがかかって能率が上がるのが中音域中心になってしまい、中音域は大きく聞こえてくるものの、聴感上どんどんハイ落ちに聞こえてきてしまいました。

もちろん低音域も基本的に変化がないので、聴感上はカマボコ形状の特性に聞こえてきてしまい、やりすぎるとピークが出て、カーカーコーコーと特定の音域だけうるさく響く音になってしまいました。

これがはじめからサブウーハーやトゥイーターを追加する鳴らし方をするならいいのですが、基本的にフルレンジ1発の再生を目指したため、全体の帯域バランスを考えて、私のところのダンボールスペシャルはこんな中途半端な形状になったわけです。

1 714



同じような形状のALTECのA5やA7なら、上にホーンとドライバーという能率の高いユニットを組み合わせるため、ウーハー側の開口部が少し絞り込まれ、能率の向上を意図的に狙っています。


でもこれが同軸2ウエイなら別ですけど、フルレンジ1発では高音域だけの音圧を上げるなどは難しい話で、そのためにあれやこれといじりまわしてしまえば、手軽に扱えるせっかくのフルレンジの魅力も薄れてしまいますからね。


スピーカーを機械としてその機能を見れば、ホーンの効率を無視したこの中途半端な形状ですが、LCR共振回路で高域の特定帯域のレスポンスをなだらかにするか、あるいは中音域をわずかに持ち上げて全体的になだらかにするかの違いともいえ、スピーカーを楽器として考えれば、多少アップライトに感じるフルレンジユニットなど、バランスを整えて聴くには非常に都合がいいこともありますし、普通のエンクロージャーとは一味違う再生音も楽しめますので、一度このような形状も試してみると楽しいと思いますよ。


某メーカーのフルレンジの指定箱としてこのスタイルの参考図を出しているところもあり、意外とこのスタイルの箱の音も隠れファンが多いようです。

といったところで、ダンボールで鳴らしているやつが言うな!!なんて声が聞こえてきそうですね。(笑)



という事で今回はここまで。


また次回楽しい話をしたいと思います。


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