こちらのお宅ではゴトウユニットで4ウエイのシステムを構成しており、リスリングルーム自体がスピーカーの一部として、低音部まで超特大の煙突型ホーンでくみ上げられたスピーカーとなります。
ここまで来るとスピーカーを買ってすんなり部屋に入るレベルではなく、 もうこれは不動産といえるサイズといえますね。

まず目に付くゴトウユニットの朝顔ホーンS-175ですが、これが約80cmほどの直径になります。
その下にセットされたのがS-600ホーンで約18cmほどの直径になります。
そしてその下にシルバーに見えているのがホーントゥイーターです。
そして見る人を卒倒させてしまうのが、天井にある台形の穴による低音部を受け持つ超巨大コンクリートホーンの開口部となります。
では最初に超高音域を受け持つツイーターを見てみましょう。

こちらのユニットはゴトウユニットのSG-1880BLです。
ベリリウム振動板を使用しており、棒磁石3段をリングアルニコマグネット状に分散しており、 磁器回路にはパーメンジュール採用した、ゴトウユニットメーカー最高グレードモデルです。
画像では少しわかりにくいかもしれませんが、ツイーターといってもご覧のように非常に巨大マグネットによる磁気回路のお化けで、しかも大きいだけに留まらず滅茶苦茶重いのです。
さて次が中高域部を受け持つゴトウユニットのミッドハイのユニットになります。

こちらはゴトウユニットのSG-3880BL+S-600アルミ絞りホーンの組み合わせになります。
外観はゴトウユニットの1880BL同様の作りとなってますが、こちらは磁気回路が4段マグネットスペシャルです。
そして中低域を受け持つゴトウユニットのミッドローになります。

こちらはゴトウユニットのSG-5880BL+S-175朝顔ホーンの組み合わせです。
こちらのドライバーの磁気回路も4段マグネットスペシャルです。
またこちらのお宅ではゴトウユニットのレギュラーモデルとは違いますが、 通常シングルスロートで使用するところを、W用に2又スロートを特注して、 しかもショートスロートに変えて使用しております。
このモディファイおかげで、上記2点の高能率ユニットに負けない音圧レベルを出ししてます。
上記3点ユニットの集合写真です。

また全ユニットを縦1列配置にしたことにより、 各ユニット間の音のつながりが非常に良くなり、また音像の定位が安定してとてもよくなってます。
さてさて今回の最重要チェックポイントであるコンクリートホーンの全容です。


ご覧のように低音ホーンの開口部から上を覗いてみるとこんな感じになります。
その全体像はホーン開口部の真下に行ってみないとまったく分かりません。
もう既存のスピーカーシステムの領域を逸脱していますね。
部屋自体がスピーカーシステムになっているわけですから。
ここのお宅の低音域搭載ユニットは 、ゴトウユニットのSG-38WNSSPを片側2発ずつ使用しています。
実際ホーン開口部からホーン内部を覗いてみてみても低音ユニットがはるか遠くに見え、その見た目ではあまりにも巨大なホーンの大きさによって、振動板の大きさがまるで20cm程度のユニットにしか見えません。
しかしこれでもユニットの大きさは38cmもある大径ユニットなのですよ。
このホーンは壁に対してぴったりとコーナーに設置されいて、カットオフが更に下がるように壁2面が延長ホーンとして利用されてます。
ということで、2階のユニットルームで、この低音域を再生する巨大ホーンの裏側を拝見してみましょう。


これが低音ホーンの正体です。
裏側はこんな風になっているのですね。
超巨大マグネットのSG-38WNSSPは、その巨大さと重さのため、とてもじゃないですが一人ではでは持ち上げることができません。
もちろん力自慢の怪力の持ち主さんなら別ですけどね。
しかもこの巨大スペースのおかげで部屋も完全につぶれてしまい、部屋なのか煙突なのかわからない状態です。
おそらくその重量も、この低音ホーンだけでtの単位になるのでしょうね。
その他に

デジタルアンプ/フライングモール社DAD-M1+アムクロンアンプ、 チャンデバはアキュフェーズ社のDF-45を18dBで切っております。
さすがオーディオ暦が私の数倍の超玄人様、 この4ウエイシステムを、まるで1発フルレンジユニットなみにチューニングされておりました。
ゴトウユニットは使いこなしが難しい中お見事です!!
あまりの凄さに説明もたどたどしくなってしまいましたが、写真だけ見ればそのすごさは伝わるかと思います。
オーディオマニアの方もリスニングルームの確保だけでも苦労されている方が多い中、家ごとスピーカーに作り変えてしまう事が出来るとは、これまた羨ましい限りですね。
でもそのような事もオーディオマニアの夢であり、また将来の目標の一つに出来ますね。
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