アナログプレーヤーの駆動方式でダイレクトドライブについてお話します。
この形式は読んで字の如しで、モーターのシャフトがターンテーブルと直結して回転させるものです。
長所はなんといってもメンテナンスフリーで、主だった消耗パーツありませんので、ある意味使いぱっなしokです。
そのためプレーヤーのセッティングも水平を取るだけでいいのです。
しかも構造上メカ部小さくなるため、トーンアーム取り付けポイントも増やし易いですのも特徴です。
そんな便利でお手軽な面がある一方、短所としてはモーターが滑らかに回転しないという事です。
通常モーターというのは滑らかに回転していると思われるのですが、中身は磁石とコイルの組み合わせのため、手でモーターを回したことがある方なら、ゴリゴリと回転するのをご存知の方もいるでしょう。
4極の場合は90度ごとにコッキングして回転するモーターの性質上で、ターンテーブルの回転がスムーズではありません。
しかもその振動干渉を緩和するためのベルトやアイドラーが無いため、モーターが発する振動やコッキングがもろにターンテーブルへ伝わってしまい易く、結果としてレコード盤に伝わり、それをカートリッジが拾ってしまい易いために音がにごり易いのです。
そのためコッキング振動の解消のために慣性質量の大きい重量ターンテーブル採用することで、フライホイール効果出すタイプ多いです。
ダイレクトドライブのターンテーブルの場合、このターンテーブルの大きさや重量が、その再生音に大きく作用してしまうのです。
またモーターがターンテーブルセンターの真下に来ますので、レコードの内周再生時に磁石発電のカートリッジの針圧が狂いやすく、発電電圧に悪影響が微小に発生すると言われてます。
ただ各メーカーさんもそれをうまく解消したモデル開発してます。
そこでダイレクトドライブ(DD)プレーヤーの4大の名機の国産モデルご紹介いたします。
デノン

デノン(デンオン)のDP-3000
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ほかにそっくりのデザインのままで、DP-1000、DP-1500、DP-6000等に始まり、 DP-75、DP-80・・・などの2桁機番のまでずーと作られました。
多分日本一沢山あるプレーヤーなのでしょうか。
当店ですら売るほど沢山あります。(失礼!元々から売り物でした)
特徴としてはターンテーブル下にカセットデッキの磁気ヘッドが付いていて、
ターンテーブル内周にある磁気テープを検知して回転制御します。
たまたま当店の在庫に
DN-307F.jpg)
デノン(デンオン)DN-307F
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こんなでかいプレーヤー来てます。
構造は上記モデルと同じで業務用のDN-307Fという機種です。
放送局等のコンソール型です。
同社の名機のカートリッジにデンオンのDL-103を搭載させます。
テクニクス

テクニクスSP10mk2
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テクニクスSP10mk2です。
このテクニクスのシリーズはSP10
、SP10mk2、SP10mk3まで続きました。
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超ハイトルクモーターが売りで、スイッチオンであっと言う間に定回転数でます。
またこの機種のリーズナブルモデルのSL-1200シリーズはDJ派向きで、 若手に楽器屋さんで現在も大量に販売されてます。
いよいよDDの超高級品パイオニア

エクスクルシーブP3
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パイオニアから高級ブランドのエクスクルシーブのグレードで出されたP3です。
エクスクルーシブといえば、TADのユニットを使用したモニタースピーカーなども有名でしたね。
この後エクスクルーシブP3aがバージョンアップ機として出ました。
オイルダンプアームとガラスで静電気のないダストカバーが特徴で、 ボディサイズも非常に大きく、豪華な美しいプレーヤーです。
音質はオイルダンプのアームの影響なのか、比較的とげのない音になり、ややおとなしい印象があります。
このあたりはダイレクト感が乏しいと感じるマニアもいるようで、そのあたりの使いこなしができるといいのかもしれませんね。
しかしその豪華作りとルックスは非常に魅力的で、一時はプレミヤ価格で取引されるなど、USED品といえど定価より高かったほどです。
ヤマハ

さてキングオブダイレクトプレーヤー?としては、ヤマハのGTシリーズです。
写真はヤマハGT-2000Lです、GT-2000の木目タイプです。
GT-2000の黒タイプは、複刻判出るほどの超人気モデルでした。
このヤマハのGTシリーズですが、GT-750、GT-1000、GT-2000、GT-2000L、GT-2000X とシリーズ化され、どれもUSEDが出ると引っ張りだこです。
ヤマハのGTシリーズには様々なチューニングやセッティングのためのオプションも生まれ、大型のキャビネットをさらに重量級にするアンカーブロックなんていうのもあり、またオプションストレートアームや、スタビライザー、砲金製ターンテーブル、安定化電源等は、 今でも探しているマニア沢山おります。
この中でも一番人気のヤマハGT2000シリーズは、感度の非常に高いトーンアームと、直径の大きなターンテーブルで慣性モーメント上げて、キャビネット本体も非常に重厚なつくりが特徴で、ダイレクトドライブプレーヤーとしてはその癖を感じさせない名機の一つです。
ただアーム類の取り付けベースが専用の形状であるため、一般的な汎用トーンアームへ交換という事が容易に出来ないのは残念な所ですね。
そういえばヤマハはカートリッジもMC100という、繊細で力強く、しかも反応がとても良いMCカートリッジも出していましたね。
しかしその実力を持ちながらも、時代の流れのため短命に終わってしまったようです。
そういえ私をこの業界に引き込んだ悪しき先輩も、ヤマハGT2000を使用していましたね。
ただトーンアームはオプションの中でも非常に珍しいピュアストレートアームを載せていました。
このアームは元々江川三郎氏が考案した形式を元に、オーディオメーカーとしてはヤマハだけが製品化した特殊なトーンアームです。
しかもそんな貴重なトーンアームを悪しき先輩はさらに改造されていて、常識人には考えられない発想で使用していました。
もし先輩から画像を送ってもらえたなら何れ紹介しますね。
又面白い機種思い出しましたら掲載いたします。
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