そこで今回は、同じ20センチ口径ながら、L-Cao最新作、FE8という励磁型磁気回路、つまりフィールドマグネットタイプの超弩級フルレンジユニットのお話をしたいと思います。

フィールド型マグネット、励磁型というと、今はあまり馴染みのある磁気回路ではありません。
古くはジェンセンやウエスタンなど、古典的なビンテージユニットにはありましたけど、アルニコマグネットフェライトマグネット、ネオジウムなどのような永久磁石とは異なり、電磁石のためスピーカーを駆動するためにも電源が必要になります。
経済的なものではありませんし、取り扱いも多少難しい面はあるものの、フィールド型磁気回路は、永久磁石とは大きく性質も異なるため、絶対的な少数派ではあるものの、その優位性を求めて多くのファンもいますし、またその性質を理解しているために、今もフィールド型に特化しているメーカーさんもあります。
そのあたりのお話は日を改めてしたいと思います。
でも、スピーカーを駆動するのにも電源が必要だなんて、省エネだのエコだのと騒がれている近年のご時世に、逆境するかのような不経済極まりないスピーカーですから、反社会的な目で見られてしまうかもしれませんね。(笑い)

永久磁石と異なり、電磁石での駆動となるため、磁気回路のぐるぐるとコイルが巻かれています。
巻き線の量にもよりますが、強力な磁気回路を作ろうと思うと巨大マグネットとなってしまいます。
そのためマグネットのお化けみたいなものすごい姿となってしまうのも少なくありません。

でもこの巨大なマグネット、ただ大きいだけではない優れた一面も数多くあります。
ということで、まだまだ話したい事があるのですけど、今回はここまで。
また次回話の続きをしていきたいと思います。
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