

エンクロージャーはハセヒロ工業最大サイズのMM-191Tに、Audio Nirvana 'Super 8 Cast Frameを搭載した姿です。


通常一般的なバックロードホーンのエンクロジャーは、バックキャビティーが非常に狭いため、大型で奥行きのあるアルニコマグネットを搭載したユニットの場合、マグネットの逃げをくり貫いて作ったり、またバックロードの音道で増幅される独特な低域の質感の影響から、バックロードホーン向きとされるユニットの仕様が望まれることが多いものです。
そのため一般的に人気の高いフォステクスのユニットやエンクロージャーの組み合わせ、自作派に絶大な人気の長岡式などのバックロードホーンが一般的ですが、やはり使用されるユニットとしては、フォステクスのユニットなどが非常に多いものです。
もちろんその他の一般的ユニットでもバックロードホーンに組み込むことは可能ですが、振動系が重く、小型でコンパクトな密閉箱でも、量感豊かな低域を出すユニットの場合、バックロードホーンとの相性は良くなく、ボォワァンボォワァンと音楽を聴く以前の話にさえなりかねません。
その点ハセヒロ工業のエンクロージャーは、一般的なバスレフや密閉箱に入れて鳴らすユニットとの相性も良く、バックロードホーンとは思えない自然な音質を楽しむことができます。
ただそのような寛容な性格とはいえ、小型エンクロージャー向きの振動系の重めなユニットは相性がいいわけではありませんので、口径の割に大型のエンクロージャーで朗々と鳴らすような軽量振動系のユニットの方が相性が良いいようです。
さて話は戻りますが、ハセヒロ工業のエンクロージャーと、Audio Nirvanaのユニットは相性がいいようです。

強力な低域と切れ味の良い中高域の織り成すサウンドはご機嫌で、各音のエッジがしっかりと立ち、緻密な表現も得意とするものです。
画像のユニットはAudio Nirvana 'Super 8 Cast Frameでマグネットの奥行きが薄いタイプですが、コンパクトなマグネットのネオジウムマグネットモデルはもちろん、マグネット奥行のあるアルニコマグネットモデルも搭載できます。


バックロードホーンの音といえば、ドッカーン!ガッツゥーン!という音ばかりが強調されてしまうのも珍しくなく、もう音楽を聴くより音を楽しむためのシステムというのも多くありますけど、ハセヒロ工業のバックロードホーンは、音楽を楽しむためのバックロードホーンともいえます。

もちろんユニットの良し悪しに大きく左右されるのは言うまでもございませんが、自作して出来上がるだけで満足してしまう世界よりも、楽しく音楽を聴くために自作するというのも楽しいものです。
ということで今回はここまで。
また次回楽しいお話をしたいと思います。
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