ヘッドアンプというのですから当然アンプリファイヤーなのです。
そのためMC昇圧トランスとは異なり当然ながら電源が必要です。
MCトランスと違い、聴く前にヘッドアンプのスイッチ入れなければなりませんので、MCトランスのように使いっぱなしができません。
またアンプの回路を通るのですから、シンプル・イズ・ベスト目指す方は敬遠している様です。
人気でいえば、使い勝手の良いMC昇圧トランス派がやや多いです。
でもMCヘッドアンプもメリットがあります。
トランスのように信号を遮断して電気を無理やり変圧してないので、周波数特性(特に超高音と超低音)に優れているケースが多いです。
又各社のブランドの目指す音作りも表現しやすくなるので、カートリッジの音色がドンピシャに当たりが出やすいかと思います。
前おき終わりにして、実物の写真を御紹介いたします。
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ヤマハ HA-1
ヤマハは結構沢山のヘッドアンプ方式を採用した製品多かったですが、その中の1つ

ソニー HA-50
ソニーも数機種トランスとヘッドアンプだしてました。
やっぱりソニーサウンドのカラー出ます。

パイオニア(PIONEER)HZ-1
文字クリックで詳細見られます
これはすごいです。
MCヘッドアンプとしてはサイズも物量もトップクラスの投入ではないでしょうか?
無帰還(NFBなし)です。

ラックス CX-1
意外とニュートラルなサウンドで、俗に言われるラックストーンとちょっと違います。
すっきりした音色だったと思います。
昔私物で使った頃ありました。

マークレビンソン(MarkLevinson)JC-1AC
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こちらは特級のマニアックなヘッドアンプの一つでしょう!
JCとは聞いた話で恐縮ですが、設計技術屋さんのジョン・カール氏の名の様です。
このJC-1は2つ種類あって、コンセントタイプの
JC-1AC
と、バッテリー駆動の
JC-1DC
がありましたが、さてどっちが面白いのか、いつか2つ並べて聞き比べしてみたい物です。

マッキントッシュ MCP1
いやーはやー こんな品物存在したのですね。
初めて見た時は驚きました。
超レアです。
今回のヘッドアンプで画像がなくて紹介できないのですが、フィデリックスというメーカーで以前出していた、006Pの乾電池式のヘッドアンプは劇的に音がよかったです。
見た目はポケットに入れられるような安わらのおもちゃみたいなのですが、シンプルな増幅回路とバッテリー駆動(鉛バッテリーで駆動すると別な次元の音でした)それと完全な非磁性体を目指したアルミシャーシなど、見た目の安っぽさからは想像できないほど透明感が高いクリアーで癖のない音がしたものです。
ただひたすら色付けの少ない音を追求するあまりのため、余計な回路を省いていたたせいで電源を入れればバチッとノイズが聞こえたり、見た目も豪華さとはまったく無縁ですので、オーディオマニアの所有感をくすぐり難い製品でした。
それに個性的に聞こえる音を好むマニアも多いため、色付けのない音を味気ないと感じてしまう方も多いと思います。
とうの昔に生産も終了している製品ですが、たぶん世の中に出て行った数も少ないので、市場で目にする機会は少ないです。
さてMC昇圧トランスとヘッドアンプについて書いてきましたが、アナログの微弱な信号をどのように聞くかによって、その選択肢は変わってくるのかもしれません。
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どちらも長所短所が両立し、もちろんそれによって音も大きく違います。
さてあなたならMC昇圧トランスと、MCヘッドアンプの どちらを使ってみたいですか????
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