それを言い訳に今回も簡単な記事にて失礼いたします。
さてさて皆さんはオーディオ機器のカタログ値を見て何か解るでしょうか?
素敵なリスニングルームでお気に入りの音楽に陶酔しているイメージでしょうか?
もちろん作りの良さや厳選パーツのコメントや電気特性の記載沢山ありますが、これは私が冗談でよく言うことですが、カタログ上のスペックから読み取れるデーターは、
大きさと重さと定価だけです
なんてほざいてます。
それはオーディオ機器の測定データー値は、殆どサイン波形で計っているためです。
更に特定周波数単独で音量の大小もございません。

上2つのオシロ波形は音楽信号のLchとRchです。
下の波形は測定機の波形です。
見比べていただいたとおり、音量が大きい小さいと、高い音と低い音、大きくて高い音と小さくて低い音が同時に、全てが丸い波形無し、これだけ条件違います。
これは自動車の定置燃費テストと同じような話で、道路に坂道や信号やカーブが無く、風も無い道路が有った場合の定地テストと同じな訳です。
結果としてカタログ値は、過去経験で似たようなスペックの物を想像して検討するしか無いわけです。
特にアンプは歪率やw数等は電気知識レベルであって、いざ音出ししてみるとイメージと逆だったりします。
つまりそのスペックは、音質と直接は結びついて無いのです。
しかしアンプデーターに一つ面白い数値あります。
<<スルーレイト>>値です。
または、
<<ライズタイム>>値です。
これはサインウエーブ測定でなく、クケイ波で測定いたします。
実音は鋭い立ち上がりが前提ですが、1μs(マイクロセカンド)100万分の1秒の時間に、何ボルトまで加速できるかのデーターです。
スルーレイト値が100となると、100万分の1秒で100Vまで跳ね上げる事の出来るアンプとなります。
最近のアンプに表示ないケース増えてますが、唯一の音色に直結データなので気にしてカタログご覧になってみてください。
とデータースペックで話してみても、実際はアンプ単体の信号処理だけに留まらず、スピーカーまで含めた音として判断しなければならないこともあり、必ずしもデーターが全てを語れない面もあります。
また回路や使用されている回路やパーツ、素子による音色の傾向など、その音色まではスペックには表す事は出来ません。
アンプといっても個性的な音色で音楽を楽しませる物から、ソースの忠実な増幅を目指しておんがくのニュアンスを伝えようとするものまで、趣味の世界だからこそその広がりがあるのです。
ということで、アンプの単純なスペックデーターを眺めても、お気に入りの音楽に陶酔できない事もあるからこそ、音を追求して止まないマニアが後を絶たないのかもしれませんね。
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